粘土を取り出して、さあ作ろう! というときに粘土を触ると水分が多くてやわらかすぎることがあります。
粘土がやわらかすぎると土練りが難しいです。
粘土の硬さの調節方法を紹介します。
反対に粘土が硬すぎるときは、こちらを参考にどうぞ
・陶芸のプロが教える粘土の硬さを変える方法・ガッチガチの粘土をやわらかーくしたい
木の板の上で土練り
普段やっている土練りです。
板がどんどん水分を吸収していきます。
粘土がちょうどよい硬さになるまで荒練りをしましょう。
板が湿ってきたら乾いた面で練ります。
石膏の上で土練り
木の板よりも、水分を吸いやすい石膏。
ある程度の広さの石膏板があれば便利です。
石膏の上で土練りをすると、グングン水分を吸収します。
粘土が硬くなりすぎないように注意しましょう。
電動ろくろに、丸い石膏板をセットして作る方法もあります。
作品を早く乾燥できます。
粘土の粉末を混ぜて土練り
乾いた粘土を混ぜて、硬さを調節する方法です。
大きな粘土粒を混ぜると、そのまま残ります。細かい粉末を使いましょう。
1:粘土の粉末を机の上にばらまく。
2:まいた粉をくっつけるようにして荒練り。
粘土粉末をドサッとまとめて土練りをすると、なかなかまとまりません。
粉を振りまくようにしましょう。
自然に乾燥させる
粘土をアーチ状にして乾燥させます。粘土にボコボコくぼみをつけておくと表面積が増えて、より早く乾きます。
風と気温まかせ。扇風機で風を当てることもあります。
乾きすぎるときは、上から新聞紙やビニールをかぶせましょう。
外に出して天日干しもたまにやります。
ガスバーナーで炙り
にぎり寿司のあぶりみたいにします。
この方法は、早く乾かしたい作品に使います。
火を一点に集中させると、ヒビが入ったりします。動かしながらまんべんなくあぶりましょう。
・大きな作品の足元を乾かして、つぶれないようにしたい。
・湿台(シッタ)=削るための台をベタつかせたくない。
・一部乾かして、ヒビの模様をつけたい。
粘土の硬さを思い通りに調節しましょう。
これらの小技ですが、けっこう良い時短になりますよ。