陶芸に必須の粘土。硬さを調節すればもっと作りやすくすることができます。
粘土は水分が多いほどやわらかくなります。
逆に乾燥すればするほど硬くなるものです。
粘土は乾燥しないようにビニール袋に包んで保管しています。
それでも何か月も置きっぱなしにしていると、水分が逃げてしまいます。
夏の高温や直射日光もよくありません。
土練りの練習を続けていると、机の板が水分を吸って粘土が硬くなります。
あまりに硬い粘土を使って土練りをすると、腰や手が痛くなる場合があるのでやめましょう。
いろいろな硬さの場合の調節方法を紹介します。
それほど硬くない粘土をやわらかくする方法
なんとか手で練ることができるなら、粘土を広く延ばしていくつか指で穴をあけます。
穴をあけたところに水をかけて荒練りをしましょう。
水ではなくドベでもかまいません。
折りたたんでのばしたり何度か繰り返すと、粘土がやわらかくなります。
硬くて手では変形しない粘土をやわらかくする方法
硬い粘土を押そうとして体重をかけると、手が滑って危ないです。
ワイヤーを使って粘土を薄くカットします。
粘土、水、粘土、水、粘土…というように、机に叩きつけます! サンドウィッチみたいな感じ。(注意:粘土や水がまわりに跳ねます)
これを繰り返しましょう。
練ることができる硬さになったら荒練りをします。
まだ硬いなら粘土を濡れたタオルで巻いて、ビニールで包んで一日以上寝かせます。
それでもまだ硬い場合は、寝かせる期間を長くしましょう。
乾燥しすぎてワイヤーでもカットできない場合の粘土をやわらかくする方法
大きな塊粘土の場合このまま水を足しても、戻るのに時間がかかります。
天日干しなどで完全に乾燥させましょう。
ハンマーで小さく割っておくと、乾燥が早いです。
しっかりと乾燥させてから水につけると、ダマのないドベの状態になりやすいです。
水を張ったバケツにジャポンジャポンと投げ入れています。
素焼きの鉢に布を敷いてドベを入れておくと、乾燥してやわらかめの粘土に。
これは再生粘土として使うことができます。
【反対に粘土が柔らかすぎたときの対処法】
粘土の硬さの違い
粘土の種類によって、水分量は同じなのに硬いものがあります。
磁器用の粘土は目が細かく詰まっているので、とても硬く感じました。
電動ろくろだと、細かい土の方が気持ちがいいです。