ろくろの選び方

陶芸といえば「ろくろ」ですね。

実は、ろくろ製造メーカーによって、品質も様々。安すぎるものは軸がずれてたり、回すと変な音がしたり……。

ろくろがなくても作ることは可能ですか、円形の器を作るならあったほうが便利。

陶芸教室に通っている方や自宅でやってみたい方へ、手回しろくろ電動ろくろの選び方を紹介します。

 

手回しろくろを選ぶポイント

「ろくろ」といっても、様々なサイズがありどれを選んでいいのか、わかりにくいかと思います。

私の使っている手回しろくろは

直径22cm×高さ4.5cmです。

 

よほど大きなものを作らない限り、低いタイプを選ぶと良いでしょう。

手びねりの姿勢は、腕を上げたまま指を動かすことが多いので疲れます。

よって背の低いろくろがオススメです。

 

ちなみに手回しろくろの重量は4kgあります。

足の上に落とさないよう注意しましょう!

 

 

大きいサイズのものは30cmありますが、ふつうは使いません。

大きいと重さもあります。強い力で回すと、長時間回り続けます。

電動ろくろのように水をつけて挽くことが可能です。

 

タタラをのせて広いプレートを作るときに活躍します。

こちらは10kg。かなり重いです。

 

 

また、背の高いタイプもあります。

こちらは削り絵付け作業のときに便利。

 

 

材質は鋳物が多いです。湿気で塗装が剥がれます。

銀色のステンレス製だとキレイなままです。

ステンレス製の方が少し値段が高いです。

 

ただ、何年も使っているとステンレスであっても、軸の部分から変な音がしてくる場合もあります。

 

オススメの電動ろくろ

陶芸のパンフレットやネット通販を見ると、いくつも載っています。

私が使っていてオススメする電動ろくろはRK-3Dです。

30kgの粘土をのせても力強く回ります。

 

スイッチを切り替えることで、右回転・左回転します。

私の場合、挽くとき・削るときのどちらも右回転です。

足元のすき間が狭いので、掃除がちょっと面倒なところがあります。

 

ベージュ色のドベ受けがセットで付いていました。

ドベ受け単品で頼むと高いです。

足を回して水平に合わせることができます。

 

「プロ用の電動ろくろ」と記載されているものもありますが必要ありません。

 

 

 RK-3Eは足元が広いので掃除がラクです。

 

 

上記の電動ろくろはどちらも40kg以上あります。

設置位置まで一人で動かす場合は、台車等を使いましょう。

無理をすると腰にきます。

 

RK-3D以外は、あまり見かけません。

 

電動ろくろに必要なライト

明かりがないと手元がよく見えません。

使っていない方もおられますが、ライトを付けることをオススメします。

関節のあるクリップライト等、高さと角度の調節できるライトが便利です。

 

背の高い花瓶、徳利の中を確認するのに役立ちます。

ろくろのメンテナンスですが、特に必要ありません。

使った後は粘土を掃除してキレイにしておくくらいです。

 

粘土がくっついたままにしていると、ろくろの表面が曇った色に変色します。

また、電動ろくろのペダルを踏んでも動かないスピードがゆっくりになったという症状は故障です。

お店に連絡しましょう。

 

大きなものに挑戦するのに便利な蹴ろくろ

もうひとつ紹介するのはけろくろです。

なぜ、今の時代わざわざ足で蹴るろくろを使う必要があるのでしょうか?

 

蹴ろくろの特徴ですが、足で微妙な調節が可能です。

ふつうの電動ろくろよりも、ゆっくりなスピードで回すことができます。

回転がだんだんゆっくりになることにより、自然な動きが現れます。

 

ろくろの中心と外側では、回転スピードが違います。

直径が60cmくらいの鉢や皿を挽くとよくわかりますが、外側にいくほど回転が速いです。

手の動きが追い付かなくて苦労します。

 

最近は、電動の蹴ろくろもあります。

 

 

陶芸が早く上達するためにいい道具を使う

このあいだ、中古の手ろくろをネットで購入して確認したらゴトゴト変な音がしました。他にも、手ろくろの芯が1~2mm左右にブレているものもありました。

自分にとっては、あまり支障がないのでそのまま使っています。

不良品の道具は、初心者向けではありません。陶芸が、早くうまくなりたいならいい道具を使うべきです。

 

手ろくろを何台か購入して、使ってみた結果です。

あまりに価格の安すぎるろくろは避けましょう。おそらく、なにか問題があります。

それから、中古よりは新品をオススメします。

 

ネット通販が常識みたいな世の中になりましたが、長く使う道具は実物を確認したほうがいいでしょう。

陶芸専門の業者さんに来てもらえるのなら、それが一番です。

よくわからないのであればアドバイス致します。メール、電話などでどうぞ。