ぐいのみの簡単な作り方

カクカクしている面取(めんとり)ぐいのみの作り方を紹介します。

酒器といえば、とっくりぐいのみ

今回は、ぐいのみを厚めに作り、削りで面白い形に変えていきたいと思います。

 

ワイヤーでザックリとカットして面を出しているので面取りです。角がはっきりしているとカッコイイ!

 

面取ぐいのみの作り方

ぐいのみ

はじめにぐいのみの本体を作ります。

手びねり、電動ロクロのどちらでもいいので厚めに作りましょう。

上の画像は、しばらく乾かしたものです。底はまだベタベタな状態。

 

サイズは深さ×口の広さが8×8cmくらい。

 

ぐいのみ

ワイヤーで側面を切り取ります。

ワイヤーが使いにくかったら、弓やカンナを使いましょう。

一度でうまく切れるとカッコイイ面が出ます。

 

口が乾きすぎていると硬くてワイヤーが引っかかります。

ワイヤーで切るときに、手の動かし方次第で模様が変わるのでいろいろ試してみてください。

慣れないうちは穴が空いたり、ペラペラになることも。

 

ぐいのみ

かくばった形になりました。

厚みを確認しながら、切り取ります。

せっかくできた面と角をつぶさないように。

 

ぐいのみ

口当たりの良い、飲みやすい形に。

あまりとがった形にすると、欠けやすくなります。

鋭いところは、手で押さえましょう。

 

ぐいのみ

ぐいのみを両手で包むようにして、変形させました。

片手で持ちやすい形になればいいでしょう。

口は、外側と内側を数ヶ所削っています。

 

左右非対称の形になりました。

 

ぐいのみ

底を削ります。

やわらかいうちに削れば、やわらかい土っぽい感じになります。

 

ぐいのみ

ぐいのみ

ぐいのみ

削っていくと、底の粘土が足りなかったのでギリギリまで削りました。

粘土ヒモをつけて、付け高台にしています。

キズとドベをセットして、しっかりとくっつけましょう。

 

ぐいのみ

鉄や白化粧で絵を描きました。その後、クギで掻き落とし。

上の画像は絵の具が赤色ですが、焼くと黒色になります。

ぜひ自由にしてください!

 

化粧土の作り方

化粧土の調合です。生乾きの粘土用に作りました。

この化粧土を素焼きの生地に使うと、ベッタリとブ厚くくっついてハガレます。

使いやすいように「ふのり」を加えてデロデロの状態にしています。ふのりがなければ、代わりにでんぷんのりを。

 

白化粧

カオリン:蛙目粘土:天草陶石を

60:30:10くらいで入れています。

80目のフルイに3回くらいこしたらOK! 水を足して硬めに調節。

 

黒化粧

白化粧に10%くらいの鉄分を追加

カオリン:蛙目粘土:天草陶石を

60:30:10

鬼板や弁柄、マンガン、コバルトなどご自由に+10

コバルト多めなら青化粧

 

 

 

化粧土は、薄めに何回も塗っています。

あまり厚くするとハガレの原因になるので注意しましょう。