霧吹きの使い方

陶芸で使う霧吹きの使い方を紹介します。

釉薬容器にズボッと入れられないような大きな作品に向いている方法ですね。

まんべんなく釉掛けをすることができます。

 

【陶芸のプロが教える】霧吹きの使い方

 

L字型の霧吹きの使い方

霧吹きの使い方

L字型の金属パイプです。

買ったときは、折りたたんであるので伸ばしてL字に。

小さな容器に釉薬を入れます。L字型霧吹きの細いほうを容器へ

 

黒いゴムの付いている方から吹きましょう。細いほうから吹いても、息しか出ません。

釉薬が細かい粒になって、関節部分から出てきます。

簡単なつくりなので、一番安価です。

 

陶芸教室でよく見かけるのは、昔ながらの缶みたいな霧吹きですね。

ひしゃくを使った流し掛け、そのまま釉薬にくぐらせるズブ掛けと違って均一な釉薬掛けができます。

霧吹きならではの、グラデーションの表現もいいでしょう。

 

 

大きな陶芸作品に釉薬を掛けるため

釉薬を混ぜる方法

ひとかかえするような大きな作品。

釉薬の容器が小さいと、丸ごと入りません。ひしゃくを使うと大きなムラが出やすいです。

片手で支えられない大きさのものもあるでしょう。

 

そこで霧吹きを使います。

 

霧吹きの使い方

ふつうは、ろくろに作品をのせて回しながら吹き付けます。

作品をひっくり返すときは、強くこすらないようにしましょう。

 

コンプレッサーを使えば一気に釉掛けできます。

けれども、わざと細かいムラを出すために霧吹きを使う作家さんもおられます。

 

 

コンプレッサーは、昔のタイプに比べると静かですが騒音はあります。

釉掛けに使うなら穴の小さいタイプだと、目詰まりして使い物になりません。

コメントにもありますが、エアーが満タンになったときに『プシュッ』と鳴る音でビックリします。

 

 

防音型コンプレッサーもありますが、非常に高価です。

防音カバーをベニヤ板などで手作りされている方もおられます。

 

キレイに釉掛けのできる方法ですが、釉薬は余計に飛び散ってムダになります。

あらかじめ、ビニールを敷いておくといいでしょう。

また、ダンボールなどで覆っておけば掃除もラクです。この場合、強い風圧で吹き飛ばされないように頑丈にしておきましょう。

 

塗装専用のブースもありますね。高いので衣装ケースで代用してます。

 

霧吹きを使い続けると頭がクラクラしますのでご注意を!

 

キリフキで白化粧

肺活量に自信がないならポンプキリフキがオススメ。

いわゆる水鉄砲キリフキです。

いろいろ説明してきましたが、シュコシュコやるポンプキリフキばっかり使ってます。

 

陶工房手嶋 手嶋秀樹

福岡県三井郡大刀洗町大字冨多2117-1

電話:0942-77-2652

メール:toukoubouteshima@circus.ocn.ne.jp

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