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陶芸初心者のコツ

陶芸のプロが教える白化粧の使い方・調合する方法

更新日:

白化粧の使い方

粉のようなやわらかな白い雰囲気が出せるので粉引(こひき)と呼ばれます。

粉引の器は使いこむごとに雰囲気のよくなる器です。また、金継ぎにもピッタリ!

他の陶器に比べると変化がわかりやすくエイジングを楽しめるというメリットがあります。

デメリットはフチが非常に欠けやすいこと

 

この白い液体が白化粧。簡単にいうと磁器の土を水に溶かしたものです。

重要文化財である粉引茶碗を目指して作陶するのもいいでしょう。

白化粧の使い方と調合方法を紹介します。

 

陶芸のプロが教える白化粧の使い方・調合する方法

 

白化粧のタタラ小皿の作り方

白化粧の使い方

粘土を菊練りしたものです。白化粧には、焼いた後に黒くなる粘土を使います。

鉄分の多い粘土です。

見た目が茶色っぽい粘土とか、赤土と呼ばれるものがいいでしょう。逆にグレイ系は焼くと白い粘土。

 

鉄分の多い粘土を使う理由は、白化粧の白を素地の黒によって引きたてるためです。

逆に白い粘土に白化粧を使うこともあります。

 

白化粧の使い方

小さなお皿を作るので適当に400gくらい用意しました。

 

白化粧の使い方

机の上に置いた粘土をバンバン叩いて広げます。たまに裏返して、叩きましょう。

 

白化粧の使い方

十字の形にラインをひきました。

白化粧は、こういった角ばった形にオススメです。

面取りや、鎬(しのぎ)の器にも合います。

 

白化粧の使い方

ナイフよりも弓の方がカットしやすいです。

はじめに大ざっぱにカットしてから、細かく調節しましょう。

 

白化粧の使い方

まった平らだと中身がこぼれるため、型でカーブをつけています。

手で曲げてもいいです。この場合、一気に曲げるとヒビの原因になるので、ジワジワと少しずつ。

ここで無理をしていると、白化粧をつけたあとに割れます。

 

白化粧の使い方

フチが欠けないように手でなでています。

シンプルすぎたので飾りをつけました。

 

白化粧の使い方

白化粧をよくかき混ぜてからはじめましょう。

素手でやってますので指のアトがつきますが、いい味になるはず!

わざと素地を残すようにすると、白と黒のコントラストがハッキリとして美しくなります。

 

焼いた後は、白化粧が濃いと白、薄いと黒や灰色っぽくなりますね。

 

白化粧を掛けるタイミングですが、粘土が削れる状態まで乾いたらOK

粘土は生の状態。素焼き後に化粧掛けするよりも成功しやすい方法です。

このときにあまり薄い作品だと白化粧を掛けたあとグシャーッと崩れます。

 

白化粧は素地にのっている状態なので、焼いた後も欠けやすいです。

欠けにくくする工夫として口やカドの白化粧をぬぐっておくといいでしょう。

あまりキレイに拭き取るとわざとらしくなるので、ヒシャクの底でかるくなでる程度。白化粧を掛けたあと、したたり落ちているうちに素早く行いましょう。

 

白化粧の使い方

クリームを掛けたような感じに。

白化粧がニュルニュルで滑り落とすこともあります。2つ目の化粧掛けをするときは、忘れずに手を拭いておきましょう。

このまましっかりと乾燥させましょう。

 

素焼きして透明釉を掛けて本焼き。絵付けも可能です。

 

白化粧の使い方

レンコンの箸置きもつくりました。

レンコン箸置きの作り方はコチラ

 

白化粧の使い方

次は白化粧を筆で塗ります。さっきよりも水分が少な目で、濃いめの白化粧。

筆や刷毛を使うときは濃いめにしましょう。うすいと流れ落ちます。

 

白化粧の使い方

ムラは気にしない。

塗るというよりもポンポンと置いていく感じです。

水彩絵の具のように無理に引き伸ばすと、色が薄くなりすぎてわからなくなります。

 

白化粧の使い方

白化粧の使い方

しばらくして天日干しにしたら大きなヒビが!

曲げたときに無理してたようですね。

 

白化粧の使い方

赤土に白化粧を塗ったマグカップです。焼いた後はこんな感じ。

還元で焼くと、所どころオレンジ色に。

この色を出したい場合は、透明釉を掛けた後に針で小さな穴を開けましょう。

ガスが抜けてオレンジ色になります。御本(ごほん)と呼ばれます。

 

白化粧の調合方法

白化粧の元は磁器土なので、磁器土を水で溶いたものを塗ってもいいでしょう。

他にも、白っぽい粘土を塗れば化粧になります。

 

私の使っている白化粧の調合(単位は%) 生掛け用

蛙目粘土60

カオリン30

天草陶石10

 

このとおりに量って混ぜれば化粧土のできあがりです。ダマが出るのでフルイに数回通しましょう。(80番くらい)

このとき化粧土がフルイの目をスムーズに通らないので、ゴムベラでこすると楽です。

少量なら乳鉢でどうぞ。

水分を調節して使いましょう。

 

蛙目粘土60g、カオリン30g、天草陶石10gの場合、合計100gになります。

素焼き用の調合は、材料の割合が少し違ってきます。

 

蛙目粘土100%で調合したら少しヒビの入る白化粧になりました。(使うのに支障のない程度のヒビ)

 

天草陶石100%でも白化粧に。

磁器土のドベがあるならそのまま使えます。

 

調合が面倒なら調合済みの白絵土(しらえど、しらえつち)をつかうと楽です。

水で溶かせば使えます。

大量なら樽に水を入れて、その中に白絵土粉末をドシャーっと落としてしばらくそのまま。その後かき混ぜ。

 

白化粧がサラサラしすぎて使いにくい場合は、フノリ(海藻)や洗濯のりを少量入れて粘りを強くしましょう。

 

黒化粧がほしいなら白化粧にを10~20%くらい追加しましょう。うすいと茶色っぽくなります。

鉄は鬼板弁柄ですね。

青化粧ならコバルトを数%追加。

 

昔の陶芸の本に全部くわしく載っています。

安く原料を手に入れて、オリジナル白化粧を作りたいなら必須。無駄な失敗が減ります。

釉薬系市販品を少量買うと、とにかく値段が高い!!!!!!!!!!!!

 

刷毛塗りの茶碗にするなら刷毛をどうぞ。

ほうきを使えば荒めの表情になります。

白化粧は硬めがオススメ。

 

 

 

素焼きした粉引きの掻き落とし跡をキレイにする方法

画像は作った器に白化粧を塗った花瓶です。

その後、針で引っ掻いて素焼きをしました。

引っ掻きあとにバリがくっついています。

 

本焼き後にバリとりをすると非常に硬くなっており、大変です!

 

紙ヤスリ(100番くらい)で軽く磨きます。

コンプレッサーでホコリを吹き飛ばせば釉薬掛けも安心ですね!

 

エイジングを楽しむ粉引の器

白化粧を掛けた器は口が欠けやすい。茶渋はすぐ染み込む!

そんなデメリットのある粉引の器ですが、磁器とはちがう「白さ」は独特な魅力があります。

 

個人的なことですが私は「目止め」は基本的にやりません。カビの原因になるからです。

そもそも止めてしまったらせっかくの変化が出せなくなります。

同じ理由で水漏れ防止剤もちょっと……使うのに戸惑いますね。

 

欠けた器も慣れれば、愛着のわくものです。

神経質な人には向かない粉引。

もっとエイジングを楽しみましょう!

 

金継ぎにもぴったりな粉引きの器。

金継ぎは、純金と漆を使うと高価なのでエポキシパテと真鍮の粉で練習するのがオススメです!

最近は金継ぎ教室が人気らしいですね!

 

白化粧ととっても相性のいい面取りの紹介です!

【手びねり電動ロクロ】陶芸のプロが教える面取りぐいのみの作り方

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