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陶芸初心者のコツ

【水漏れ】陶芸のプロが教える陶器の水漏れ対策!ヒビがなくても染み込む水

更新日:

陶工房手嶋 手嶋秀樹です。

 

陶器の水漏れ対策です。

水漏れ防止剤の使い方と、器の雰囲気を一気に変える方法を紹介します。

 

わたしのペン立ても一輪挿しに使っていますが、水漏れすることがあります。

見た感じヒビがなくても時間が経てば、ジワーッと水が染み込んできます。

 

ヘアリプロ

 

 

陶器に使われている粘土の粒の大きさで、水漏れするかどうかが決まる

陶器の原料である粘土は多くの種類があります。

粒の大きさ、色の違い、焼く温度の違いなどもあります。

 

わたしの使っている粘土は、あまり焼き締まらない粘土です。

わかりやすくいうと中に細かい空洞がある土。

スポンジみたいな感じです。もちろん、素焼きで爆発するような大きさの空洞ではありません。

 

 

焼き締まらないと弱いようなイメージですが、ちゃんとメリットがあります。

 

・空洞があることで熱が伝わりにくいこと

・熱い飲み物をいれても火傷するような熱は伝わりにくい

・器の大きさに比べて、手に持ったときに軽い感じがする

・陶器らしい、やわらかい印象がある

・きちんと時間をかけて焼けば、丈夫。もろくない

 

 

ただ、水漏れのおそれはあります。

水を入れた途端にポタポタと漏れることはありません。

この場合は大きなヒビが見つかるはずです。

 

陶器の中に水を入れて、しばらくすると水がしみだしていることがあります。

一輪挿しの場合は、下に受け皿があると安心です。

 

 

陶器の水漏れ対策①

どこの家庭でも簡単にできる方法です。

陶器を米のとぎ汁やおかゆと一緒に煮ます

 

米の成分を陶器の空洞(細かいヒビ)に染み込ませるのが目的です。

はじめから一緒に煮るわけではなく、おかゆを先に、陶器は後から入れます。

一緒にいれてしまうと、陶器が水だけを吸ってしまいます。

 

煮込んだ陶器ですが水をかけて急に冷やしてはいけません。

温度差で割れる危険があります。

自然に冷めるまで待ちましょう。

 

簡単にできる方法ですが、この水漏れ対策がカビの原因のひとつにもなります

おかゆや米ぬかが、カビの栄養になるわけですね。

保管するときはしっかりと乾燥させることが大切です。

 

古くから伝わる方法ですが、あまりオススメできません。

 

 

陶器の水漏れ対策②

水漏れ防止剤を使う方法です。これが簡単で確実。

 

 

 

水漏れ防止剤を花器の中に流し込んで、まんべんなく染み込ませます。

粒の大きな荒めの粘土を使っているならしばらくの間、染み込ませてから防止剤を外へ出しましょう。

使った防止剤は、容器へ戻しています。

 

その後、しっかりと乾燥させます。

これでも水が漏れるなら、もう一度はじめから繰り返しましょう。

 

食器につかえるものや、使えないシリコン系などがあります。

 

シリコン系を使いましたが溶剤のまずいニオイがします。

取扱いに注意です。乾燥中は、陶器を外に置きました。

 

水漏れ防止剤は便利ですが少しの間ニオイが残るようです。また、外側に、くっつくとシミになって気になります。洗っても取れません。

 

陶器の水漏れを逆手に取ったアイデア商品

水漏れしないと、役に立たないもの。そんな水漏れという弱点を逆手に取ったアイデア商品があります。

 

それは、コーヒーフィルターです。

陶芸をしている方は、誰もが知っている水漏れという特性。

陶磁器のコーヒーフィルターとして商品化されたのは、すごいことです。

 

紙のコーヒーフィルターと違い、コーヒー豆の油成分も楽しむことができます。

 

目が細かいためすぐに目詰まりして、コーヒーが落ちてこないといった弱点があります。このため、定期的なお手入れが必要です。

コーヒーはフィルターを変えるだけで、味も変化する。面白いですね。

 

目の荒い粘土で、自分で作ってみるのも面白そうです。

 

陶器だけのエイジングを楽しむ

嫌われる水漏れですが悪いことばかりではありません。

染み込むことによって、表情が変わってきます。

器を育てるともいいますね。

 

湯のみやマグカップがわかりやすいです。

お茶やコーヒーに使うとポリフェノール、水に含まれるミネラル成分が染み込みます。

新品のときとは違い、落ち着いた感じになります。貫入も目立ってきます。

 

有名な陶磁器のひとつである萩焼。

萩焼の粘土は粒が大きく、水漏れすることがあります。

使ってみて驚いた方、返品した方も多いでしょう。

 

萩焼は表情の変化がわかりやすい陶磁器です。

この雰囲気ですが新品の器では、絶対に出せません。

しばらく使って育てた器と、まだ使っていない新品の器。どちらがいいか人に選んでもらうと、育てた器の方が良いといわれたこともありました。

 

使った器は、いわゆる中古品です。口の一部が欠けることも多いです。

これはもう使いたくないと、器を捨ててしまう方もおられるでしょう。

けれども、使うことで価値の出る器があることを知ってもらいたいなと思います。

 

 

器の雰囲気を一気に変える方法

また、焼いたばかりの器、もしくは一度も水に浸けていない器。

これらに墨やベンガラ(鉄分)の液体を擦りこむことで一気に雰囲気を変えることができます。一度染みこむと洗っても取れません。

見た目は黒や、赤い貫入(細かいヒビ)です。

 

 

器の場合、花器と違って中身がすぐに空っぽになるため、水漏れは気付かないことが多いですね。

また、少しわかりにくいかもしれませんが、白で有名な磁器は中に水が染み込みません。磁器のヒビは、ケガをする恐れがあります。

 

紙・木・金属・プラスチックなど陶器以外の器が多く存在します。

もっと陶器の良い面がPRできたらなと思います。

 

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