陶工房手嶋 手嶋秀樹です。
お酒やお茶の湯冷まし、めんつゆやドレッシング入れなどに使えるかたくちの作り方を紹介します。
片口は、器の1か所に注ぎ口のついたものです。
食卓のアクセントにいかがでしょうか?
【陶芸のプロが教える】簡単な片口の作り方
片口の作り方1
いつものように粘土の量はお好みで。
400gくらいなら、片手に収まるサイズです。
たかくたかく伸ばします。広がりすぎたら縮めましょう。
口は少し内側に向けました。
基本は、湯のみの作り方と変わりません。
参考:
片口の口にしたいところを指で曲げます。
写真撮影のため片手ですが、両手で挟み込むように押さえましょう。
外側に曲げるだけで、簡単に注ぎ口ができます!
粘土が柔らかいうちに曲げましょう。
無理に曲げようとするとヒビになったり、折れたりします。
片口の作り方2
底を削ったところです。
手びねりで、口のパーツを作ります。
作ったパーツを軽く当ててみて、アタリを確認。
切り取るまえに線を引きましょう。
ナイフでカット。
キズとドベを付けて、くっつけます。
形を合わせます。余分なところをカット。
さかいめに粘土ヒモをくっつけて、ならします。
内側もなめらかにしましょう。
そのままでも片口として使えますが、取っ手をつけてみます。
ヒモを用意。
綿のうすい布でヒモを挟んで、平らにします。
こうすると布目がつきますね。
取っ手を接着したら、逆さまにしてしばらく乾燥させます。
こうしないと取っ手が重力で下に落ちてきます。
参考:
【陶芸】カップの取っ手をつけるコツ!やけど防止のためのひっぱり試験
取っ手つきの片口が2種類できました!
取っ手があると、魔法のランプみたいなカレーを注ぐ器のようですね。
カレーソースポットらしい形もできます。
ウチは荒い粘土をつかっており、水がダラダラと後引きはあります。
後引きしにくいキレの良い方口がほしい場合は磁器土や目の細かい粘土がいいでしょう。
それから、注ぎ口だけうすく作るとうまくいきます。
金属のスズでできた片口もあるそうです。
形を参考にしてみると勉強になります。
陶工房手嶋 手嶋秀樹
福岡県三井郡大刀洗町大字冨多2117-1
電話:0942-77-2652
メール:toukoubouteshima@circus.ocn.ne.jp