湯のみを作る方法手びねりで湯のみを作る方法を詳しく紹介。

初心者にオススメするのはボールの形からはじめる「玉作り」です。

陶芸体験でいきなりプロなみに作って、驚かせましょう!

 

基本の形である湯のみをマスターしたら、ごはん茶碗やお皿もラクラクで作れるようになります。

 

湯のみを作る方法

玉作りではじめる湯のみの作り方

 

湯のみを作る方法

今回は200gの粘土

玉から作るので玉作りです。

粘土を量ります。

 

 

重さを量るメリットは、作品の大きさを調節するための目安になるからです。

同じ重さの粘土を使って、いくつか作ると同じくらいの大きさに仕上がります。

 

 

粘土にぎるように丸くすると中に空気が入ります。

空気は素焼き時の破裂の原因になるので叩いて丸くしましょう。きれいなまんまるだとOK。

このときの手の動きは、ハンバーグを作るのに似ていますね。

 

湯のみを作る方法

ろくろのまん中に置きます。

 

湯のみを作る方法

両手のひらで、ろくろのまん中に向かって叩きましょう。

すぐに外れないように、くっつけます。

三角コーンのイメージですが、丸い感じにします。

真横から見たときに半球の形から、四角形になるといいですね。

 

湯のみを作る方法

親指のハラで少しずつ穴をあけます。

指先で一気にズボッとやっちゃダメ。

厚みがバラバラになります。

 

ろくろを少しずつ回しながら、やっていきましょう。

左手を使っているので、ろくろは左回り(半時計回り)です。

慣れると片手で粘土をのばすだけで、自然にろくろが回ります。

 

湯のみを作る方法

ゆるやかな、くぼみができました。

 

湯のみを作る方法

希望する底の広さにします。親指で押しています。

 

湯のみを作る方法

穴あけのとき、中指をのばしてろくろにくっつけています。

こうすることで穴が深くなりすぎるのを防いでいます。

 

湯のみを作る方法

右手でのばしています。親指は外側。

ろくろは左回り(半時計回り)となっています。

 

はじめは荒のばしです。強めにのばしていきましょう。

右手と左手は交互にやっています。疲れるからです。

どちらの手でのばしても構いません。

 

湯のみを作る方法

荒延ばしを2周しました。

このときに口の部分が薄くならないようにしましょう。口よりも下までをのばします。

指のあとを見ると、ロクロギリギリの所から上に向かって押し上げているのがわかりますね。

 

湯のみを作る方法

さらにのばしていきます。

荒のばしが終わったら、本のばしです。

軽い力で押します。

 

湯のみを作る方法

湯のみを作る方法

広がり過ぎたら両手で少しずつ縮めます。縮めながら高さを出す。左右の手を近づける感じで。

縮めるときも一周しましょう。

時間がかかったり、一気にやるとヒビが目立ってきます。

 

画像の粘土は少し乾燥しているようです。

ヒビが入ってきていますね。

 

湯のみを作る方法

下の方から1周ずつのばしています。

これは、上の方からのばしてしまうと底に指が届かなくなるからです。

親指の角度は、横からみたときに45度くらいでやっています。

 

指を寝かせると外に広がり、指を立てると上に向かって伸びます。

 

湯のみを作る方法

だいぶのびました。

ここでも口がペラペラにならないようにします。

 

湯のみを作る方法

底は指先でトントンと叩きます。爪のあとが付いていました。

爪が長いと、けっこうキズがつきます。

短く切っておくのがオススメです。

 

指が届かないときは、木のヘラとかで押しましょう。

 

湯のみを作る方法

背が高くなりました!

しっかりとのばした後に、口も薄くしています。

ガタガタしている口ですね。

 

ろくろを勢いよく回すと、ブレてるのが見えました。

左右に揺れます。

 

湯のみを作る方法

弓で切ります。机の角に腕を置いて支えながら。

左手でゆっくりとろくろを回しましょう。

可能であれば、近くの人にろくろの回転を頼むと簡単です。

 

速く回すとブレの原因に。

粘土が乾いて硬いときは、作品のフチに水を付けると楽に切れます。

 

湯のみを作る方法

弓が粘土に持っていかれないようにします。

ここでブレると予定と違うところが切れます。

よくある失敗ですが、やり直すとどんどん背が低くなるので注意。

 

普通の陶芸体験では、この弓でカットする作業はやりません。

難しいためです。

 

湯のみを作る方法

1週が過ぎたら切れています。切れた粘土をそっと外へ。

 

湯のみを作る方法

角があるので押さえましょう。

 

湯のみを作る方法

なめし革でキレイにします。

このときはろくろを勢いよく右回転させています。

市販のなめし革は正方形なので、ハサミで細長く切り取りました。

なめし革が無ければ、水を吸わせたスポンジや指だけでもかまいません。

 

湯のみを作る方法

飲みやすい口にします。

 

湯のみを作る方法

ワイヤーで切ったらこんな断面でした。

厚みが同じくらいだと、軽くて使いやすいです。

持ったときにズシッと重くありません。

 

湯のみを作る方法

削ったらこんな感じです。うまい人は電動ろくろでやったように作れるそうです。

粘土を増やすと大きいものができます。

動きのある口が好きな方は、切らずに仕上げましょう。

 

 

紹介した作り方は玉づくりです。

ヒモから作る紐づくりも有名ですが、玉づくりをオススメします。

なぜなら、ヒモを作るのがものすごく難しいからです。

 

コツをつかまないと、まずガタつきのないヒモが作れません。

ガタガタしたヒモで作れば、ガタガタした作品ができあがります。

 

湯のみの作り方まとめ

・すこしずつのばす

・ブレないように気をつける

・背を高めにつくる

 

 

オススメの手回しろくろ・電動ろくろ

手まわしロクロです。

大きさや高さ、いろいろなサイズがあります。

 

 

まず手びねりを始めたい方は、低めの手まわしロクロがオススメです。

 

私は直径22cm・高さ5cmくらいの手まわしロクロを使っています。

背の高いロクロの場合、腕を上げたまま作業をすることになるので疲れます。

 

 

陶工房手嶋 手嶋秀樹

福岡県三井郡大刀洗町大字冨多2117-1

電話:0942-77-2652

メール:toukoubouteshima@circus.ocn.ne.jp