手びねりのすり鉢です。
ごはん茶碗を作ることができれば作れます。
すり鉢のミゾは、専用のクシが無くてもフツウのクシやギザギザしたもので代用できます。
すり鉢自体が、あまりに軽いとするときに動いてしまい使いにくくなるでしょう。フチを手でつかめるとより使いやすいすり鉢になります。
Bruno /GermanyによるPixabayからの画像
【手びねり】陶芸のプロが教えるすり鉢の作り方
すり鉢の作り方
小さいサイズのすり鉢を作ります。500gにしました。
また、玉つくりです。粘土を両手で叩いて、丸く丸く。
手ろくろのまん中へ。
親指で少しづつ穴をあけます。親指のハラで、斜めに押すような。
ナナメ45度くらいに広げて伸ばしていきましょう。
口のヒビ割れは気にしない。おおざっぱな荒伸ばし。
どんどん伸ばしましょう。本伸ばしです。
でも、口は厚みを残したまま。
砂袋でパンパン叩いて、中をなめらかに。本当は、左手のひらで器の外側を支えています。
ごはん茶碗よりも、底は広め。
すり鉢のミゾを入れるので、なめらかにしておくと後でやりやすくなります。
今回は、口を弓で切らずにそのまま。
なめし革を当てて、口を押えています。これにより厚みのある口になりました。
こんな形に! 口の形は、お好みでどうぞ。
すり鉢のミゾが無いタイプが良ければこれで完成!
カレーに入れるホールの香辛料を叩き潰すのに使っています。
木や石でできた臼もあります。
重そう。
すり鉢のミゾを作るクシ
100円ショップで買ったフツウのクシです。そのままだと幅広なので、三分割しています。
木工やすりでカーブをつけました。クシの歯の並びがまっすぐだと、キレイなクシ目がつきません。
すり鉢のミゾ付けは、粘土が少し乾いてからがいいです。
ちょっとカーブさせながらやっています。
ミゾの形を波線にすると、右利きと左利き両方に適したすり鉢に。
片口の口です。あったほうがカッコイイですね。
別の粘土を張り付けた口もオススメ。
左は手びねりのすり鉢。右は電動ろくろのすり鉢。
まあ、どちらもそんなに変わりません。
この粘土はそんなに細い目ではないので、欠けやすいかもしれないですね。
すり鉢の釉薬掛け
すり鉢の内側は釉薬を掛けません。無釉です。
釉薬を厚く掛けるとミゾが埋まってしまい、うまくすれません。
すり鉢を焼いた後のヤスリがけ
素焼きと本焼きの後で、すり鉢のミゾにヤスリがけをしましょう。私は、紙ヤスリの100番から200番くらいを使っています。
紙ヤスリは、ホームセンターに一枚数十円で売っていました。
すり鉢は、ゴマをするだけではありません。
もっと大きいサイズで作ってサラダボウルに使うのもオススメです。