陶芸で使う釉薬の作り方を紹介します。
やり方は2通り。電動ロクロなどで自動でやるのと、フルイで繰り返しこす方法です。
釉薬の原料は主に石や灰です。色があるものは金属が含まれています。
市販されている釉薬もたくさん種類があって楽しいんですが、ぜひオリジナル釉薬を作ってみましょう。
今回は市販されている原料を組み合わせて、長石釉をつくります。
透明に近いけれど、厚く掛けると白く濁る釉薬です。
釉薬の作り方・長石釉
ポットミルとポットミルラックを使う場合。
ポットミルに原料を入れます。
量りを使いますが、量が多いので何グラムまで正確に合わせる必要はありません。
原料の粉末は少しの風で舞い上がるのでマスク必須!
ポットミルにフタをして、ネジを締めたら一度倒してから水漏れのチェック。
たまに漏れます。
漏れていたらゴムパッキンが古くなってるかも。
長石釉の調合
「平津長石90:栗皮灰10」
灰は1割の調合ですね。3割まで増やせば透明釉になります。
ポットミルから中身が漏れない程度に入れましょう。
3時間ほどポットミルを回しているので音がカラカラ鳴っています。はじめはモッサリした音。
鉄や銅など金属を入れる場合は、前もって金属のみ2時間くらい回しましょう。その後に、石や灰を追加。
合計5時間くらい経てば完成。
ポットミルは磁器の容器です。
10kgくらいまでの大きさでないと、持ち運びがキツイです!
サイズはお好みでどうぞ。
ポットミル機もいいんですが、小規模の陶芸工房ならポットミルラックを電動ロクロにセットした方がいいでしょう。
樽にフルイをセット。
釉薬がこぼれやすいので床にタオルを敷いておきましょう。
フルイの目は80とか100くらい。
ポットミルを逆さにして、ミルボールごとジャーっと流します。
濡れているので、滑り落としてケガしないように注意!
フルイの外にこぼれたら、再度こしましょう。
別の釉薬を作るなら、ポットミルをしっかりと洗います。
鉄を混ぜると、色が移ったりするので注意!
ゴムベラはよく使います。
フルイを使う場合。
樽に水を入れて原料を入れます。
水の量は原料の3倍くらい。
自然に溶けるまでしばらくそのまま。
混ぜたあとに100目くらいのフルイに3回通して完成。
樽は余分にあると便利。
釉薬のテストなら乳鉢だけで作れます。