餅といえばお正月。そして、喉にベッタリと張りついてつまる餅。
お正月がやってくると遠くからきこえてくる救急車のサイレン。
「お年寄りの誰かが喉に餅を詰まらせて苦しんでいるのかな」と、想像してしまいます。
餅を喉につまらせない食べ方として
「小さくして食べる」
「よく噛んで食べる」
といわれていますが、それだけだと不十分で喉に詰まります。水分が足りないからです。
餅は飴玉みたいに口の中で転がして食べる
米は昔、接着剤として使われていました。でんぷん糊ですね。もち米となると相当な粘り強さとなります。
餅が喉に詰まる原因は、喉にべたーっとくっつくからです。
餅は、飲み込めるサイズで表面が濡れていればくっつきません。
餅は、飴玉のように口の中で転がしてから飲み込みましょう。
なめまわして餅の表面がだ液まみれになれば、スムーズに食道を通ります。
あとは、一気に食べようとしないこと。
お腹が空いていると、ついガッとやりたくなりますがここは我慢。
飲み込むサイズが大きければ、張り付く部分も広くなります。
どんな餅料理でもゆっくりと食べる
餅料理のなかでも特に有名なお雑煮。わたしはこれを食べないと正月気分にならないタイプです。
きな粉餅、焼き餅にくらべると水分を多くとれる料理。だいぶのみこみやすそうに思えます。
しかし、噛んでしまうと面がベタベタになり喉にくっつきます。
餅に限らないことですが食事はゆっくりと行いましょう。
ほかにつまりやすい食べ物はパン、こんにゃく、クッキー、飴、ごはん。
どれもよく噛んでゆっくりと食べていれば喉にはつまりません。
食べたものが喉につまるのは、小さなお子さんや高齢者の方が多いです。
テレビ番組や動画でよくある企画ですが、早食いはやめておいた方がいいでしょう。
何件もの死亡例があります。
佐賀県の「餅すすり」も特殊な訓練が必要ですので、一般人には危険です。
絶対にマネしないようにしましょう。
高齢になるほど餅が喉につまりやすくなるため備えを
高齢になると唾液の減少、喉のせまさ、飲み込む力の衰えでさらにつまりやすくなります。
もし喉につまってしまったら机を叩く、物を投げるなど、なんとかしてまわりの誰かに緊急事態を知らせましょう。
静かにうずくまっていると家族が同じ食卓にいても気づかれない場合があります。
そのほか、一人暮らしや別室ぐらしとなるとだれにも発見してもらえない恐れがあります。
餅を食べないという選択をしないなら、ゆっくり食べること。
もし心配なら緊急ブザー、スマホ連動コールもオススメです。また、もしものために近所付き合いが濃いければより助かる可能性はふえますね。
餅だけではなく米菓子もいい。