「陶磁器に好きな絵を描きたい」
それなら素焼きをした器に鉄を塗る下絵付けが簡単! 鉄絵ともいいますね。
絵付けだけの陶芸体験も手軽でオススメ。
今回は、陶芸の絵付けのやり方を紹介します。
絵付けに使用する絵の具
まず身近でポピュラーな金属である鉄。地球上で最も多い金属のひとつです。
陶芸で使うのは鬼板や弁柄(ベンガラ)。
飴釉、黒釉などの釉薬にもよく使われています。
どちらも焼くと黒とか茶色に。
水で溶いて乳鉢ですりましょう。
絵の具の伸びをよくするために、お茶を混ぜることもあります。
他には、マンガンやコバルト。混ぜることで黒に深みを出したい。
楽焼で使われる赤楽土を塗れば、茶やオレンジ色になります。
絵付けのやり方
素焼きした小皿に塗っていきます。
粘土は白系。志野土です。
まず器を水に浸して湿らせましょう。
絵の具の吸いすぎを防ぎます。それから、描きやすくなりますね。
鉛筆で下書き。
素焼きの表面はザラザラしており、Bなどのやわらかい鉛筆が描きやすい。
下書きは焼けば消えます。
赤楽を水に溶いて塗りました。
あまりに濃く塗ると焼いた後にバリっと剥がれます。
赤楽のうえから鉄でラインを入れました。
重ね塗りできます。
鉄の上に赤楽を塗っても黒になります。
上から筆で長石釉を塗ります。
透明釉ならいいでしょう。
伸びないのでポンポンのせる感じで。
次は色のある釉薬を塗っていきます。
黄瀬戸と織部です。
重ならないように持つ方向を変えながら塗ります。
手塗は、表面がデコボコになるので指でならすといいでしょう。
器の底も同じようの筆で塗りました。
鉄系の釉薬を筆で散らします。
飛び散るので新聞を敷きました。
鉄の絵の具を塗ったら乾燥で剥がれました。
かさね塗りはテストしてからやりましょう。
鉄のみではなく、長石や灰を足すことで剥がれにくくなります。
釉掛けあとの高台底の拭きとりは忘れずに!
裏に絵付けをしたときは、描いた絵がにじまないように注意!
猫を描くのもいいでしょう。
青いラインはコバルトです。コバルトのみで塗ると釉薬が剝がれたので、青化粧を塗っています。
白化粧にコバルトを5%追加したのも。
絵柄はザッとしていますが、手描きのよい雰囲気がだせます。
猫の顔まえとかわってますね。
考えが変化したということで。